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第一経理ニュース

第58回 定例一・一会

再生の道は、私たち中小企業が切り拓く!! “ 気概と誇りを胸に、ともに未来を ”

 

定例一・一会参加の御礼

  11月11日に行われました第58回定例一・一会は、雨にも拘らず317名のご参加をいただき、大盛況となりました。深く感謝申し上げます。
 記念講演の大山先生、そして各分科会の講師の皆様、本当にありがとうございました。厚く御礼を申しあげます。
 大山先生の講演では、人間の究極の幸せとは何なのか、知的障害者の雇用に取り組み、ベストセラー「日本でいちばん大切にしたい会社」で紹介されたことや、テレビ東京の「カンブリア宮殿」で注目されたリーダーの哲学、人間の究極の幸せ・・①人に愛されること②人に褒められること③人の役に立つこと④人から必要とされること。先生が身を持って実践されてこられたことをわかりやすく話されました。福祉施設が人間を幸せにするのではなく、企業が人間を幸せにする。地域社会にどれだけ貢献するのかが、企業が持続できる条件だということも熱く語られ、深く感銘いたしました。
 第一経理/一・一会は顧問先や諸団体の皆様にとって、頼りにされ、お役に立ち、必要とされるパートナーとなれるよう努力して参ります。今後とも宜しくお願い申しあげます。

   一・一会     会 長   久保山 隆 之
 第一経理    代 表  千 葉 秀 蔵
一・一会委員会 委員長  山 本 雅 彦

 

 

 

記念講演

知的障害者が教えてくれた「働く幸せ」と中小企業の役割

 今回の記念講演は、日本理化学工業⑭の大山会長にご講演をいただきました。
 ダストレスチョークでトップシェアを誇る企業ですが、何より障害者雇用に力を入れていることで有名であり、ご存知の方も多いかと思います。
 講演は、障害者雇用のきっかけとなったエピソードから、雇用の取り組み内容や製造工程での工夫などをご紹介いただきました。
 特に印象的だったのは、出来ない事を人のせいにするのではなく、その人が出来るような方法を考える事で、障害者の方が「働く幸せ」を感じる事ができるというお話でした。


 また、「地域社会にどれだけ貢献しているかが、今後も企業を継続していくにあたり重要な事である」というお言葉は、業種や規模を問わず、全ての企業経営に通じるものではないかと思います。講演を通じ、「働く」という事について改めて考える良い機会となりました。

 

分科会講師の皆様

 

第1分科会

あきらめない ひとりじゃない!~素直に助けを求め、考えを受け入れる~

  サニー工業㈱は飲食料や上下水等の配管パイプの製造業を営み、来期で50周年を迎える会社です。
 林社長が先代から会社を引き継いで間もなく、中国新工場稼動直前の契約打ち切り、主力事業の赤字など、様々な問題が噴出しました。資金繰りのため銀行や取引先を駆け回る日々が続き、工場の売却や人員整理など厳しい決断もありました。
 しかし「絶対にあきらめない」。そのためには色々な人の意見を素直に取り入れました。社員を信じて仕事を任せることで、皆で会社をやっているという連帯感が生まれます。そんな社長の姿に、従業員や取引先、銀行など多くの人が支えとなり再建計画が始動。毎期黒字が出せる体質にまで立て直すことができたのです。
 崖っぷちの状況でも最後にはどうにかなる、と前向きに乗り越えてきた社長のお話に、同じ厳しい状況を生きる経営者の方からも「大変勉強になった」「勇気をもらえた」という感想をいただききました。

 

 

第2分科会

厳しい経営環境を生き抜く“チャレンジ”ふたつ!!

 ㈱光陽メディアの代表取締役を務める大野清社長、㈱ユニバーサル・プリントと㈲アイ企画の2社の代表取締役を務める山本尚由社長のお2人に加え、山本社長のご子息で、㈲アイ企画の山本成康氏を交えた3名に講演していただきました。
 大野社長の報告は、まず印刷業界とはどんな業界なのか、統計資料をもとに事業所数、売上高、就労者数などを詳細にお話しされました。また、出荷額から見た印刷業界の歴史的推移と今後の予測、直面している苦境にどう立ち向かっているのかを具体的な内容で披露していただきました。
 山本社長は大野社長との対比となり、小さな印刷会社が技術革新の大波にさらされている中で出版業に進出し、幼児向け商品の開発で活路を切り開いてきた経験をお話しされました。ご子息の成康氏はアパレル業界から転職されたという経験を活かし、エンドユーザーを見据えた営業など、新鮮な感覚を会社に持ち込んでいます。
 それぞれの熱い思いをお話しいただき、質疑応答でも3名に対してたくさんの質問が飛び交っていました。

 

 

第3分科会

放射能汚染が食の安全に与えた影響 ~ゆるがぬ理念を貫くために~

 福島県の隣県である栃木県小山市の、よつば生活協同組合理事長、冨井登美子氏に講演していただきました。
 震災とその後の放射能汚染への取り組みについての講演が関心を呼び、42名の参加者となりました。
 原発の事故は、地産地消…食の安全と自給率向上に取り組む地方生協に大打撃となりました。地元のものを供給していきたい一方、遠方の安全なものを求める組合員からの切実な要望がある。また、これからもその土地を離れられないとすれば、放射能と向きあって生きていかなければならない。線量の計測、除染をどうするか、農業のあり方、何を食べていくのか、体に入ったものをどう排泄していくのかなど、事故後の対応と現在に至るまでの取り組みが紹介され、参加者からも多数の意見質問が寄せられました。
 安全、安心な食をどう作ってゆくのか、私たち自身に問いかけられる分科会となりました。

 

 

第4分科会

新しい雇用を創ることが生きがい

 第4分科会は㈱辰巳の小林宗雄社長に講演をしていただきました。
 「講師なんてとんでもない。雇用というのは我々中小企業の問題のみならず、日本社会における大きな問題。参加していただける方々と多くの意見を出し合って、より良い議論がでれば幸いです。」と小林社長。分科会では社長のご希望を反映し、活発的な意見が出せるよう社長を取り囲むようにロの字型で行われました。
 役所勤務時代から⑭辰巳に就くまでのいきさつから始まり、現在のごみ収集運搬業の具体的な内容、そして雇用創出の為の取り組みなど、成功例のみならず失敗談、またその失敗から学んだ事などを中心にお話をしていただきました。時には小林社長から参加者に対して質問する場面が見られましたが「みなさんと一緒に雇用を考えたい」という社長の熱い気持ちの表れかと思います。
 どの企業も抱える雇用の問題は、自社だけで考えるのではなく、今回のように多くの企業が活発な意見を出し合い、議論し合って解決していく問題であると、改めて認識させられる講演でありました。

 

 

第5分科会

会社の志、社員の希望

 ㈱ノイズ研究所、代表取締役 藤垣正純氏に講演していただきました。
 パワーポイントを使いながら、前半は会社の事業内容の説明から始まり、理念が作られるまでのお話がありました。会社の志(理念)は簡単に作られたわけではなく、業界における競合他社の存在など、厳しい環境下で、どのように戦い生き残っていくか、社員の意見の集約を元に、何度も議論を重ねて作られたものであることなど、内容の深いお話でした。
 後半はリーマンショックから始まった厳しい環境下での業績の推移と、それをスローガンに掲げ、中期事業計画の策定によってビジネスモデルの再構築を会社一丸となって行い、乗り切った事のお話がありました。
 最後に会社の成長のためには会社幹部の役割、使命の明確化、そして時代に合った資格等級の制度化が必要であるとお話され、社員から出された会社の将来像(希望)の紹介をしていただき、終了となりました。
 質疑応答に時間があまり取れなかったのが残念でしたが、内容が濃く、盛り沢山のお話でとても充実した講演でした。

 

 

第6分科会

 工場見学へ行こう! 標準歯車とそれを支える経営資源

 青経塾の今年度のテーマとなっている工場見学を実施しました。訪問先の小原歯車工業⑭は9,500種の標準歯車を製造しており、国内だけでなく海外での販売拠点も持つ、世界で活躍する日本の歯車工場です。
 工場を拝見して最も特徴的だった点は、整理整頓の徹底と、作業の効率化についてでした。動線を考えての機械の配置や、部品をテープで色分けすることで必要な部品を一目見てわかるようにしたり、道具が今どこの機械で使っているのかを、わかるようにするなど、物を探す時間を減らすことで作業効率を上げる。その方法には多くの参加者が関心していました。また、在庫を抱えることで納期のスピード化を図り、顧客の在庫管理の負担を軽減するという、顧客目線に立った経営にも関心が寄せられました。
 作業効率化と顧客目線での経営は、どんな業種にもあてはまる課題の一つかと思います。それを実際に徹底している現場を見ることは、多くの参加者にとって良い刺激となったことと思います。
 今後も青経塾では、経営の参考となる企画を練っていきますので、興味を持たれた方は是非一度、青経塾にご参加下さい!!

 

 

第7分科会

 経営に役立つ知財活動の基礎知識 ~おもちゃの知材活動を通じて~

 ㈱タカラトミーの新藤氏に講演を行っていただきました。知的財産活動の概要、ビジネスとの関連性とその活用方法などを、同社での活動の具体例を交えながらわかりやすく解説していただきました。
 苦労して製作した商品を他社に真似され、安価で売られてしまうと、自社の売上減少・ブランドイメージの毀損・社員のモチベーションの低下など、大きな打撃を受けてしまいます。そのような被害を防ぐため、自社の製品を守るために、権利の取得は非常に重要になってきます。
 どこまで「知的財産」という言葉に興味を示していただけるか、未知数な部分もありましたが、蓋を開けてみれば大盛況。皆様も人ごとではない様子で講演に耳を傾けていました。
 ご講演いただいた新藤様、本当にありがとうございました!!

 

 

特別分科会

大震災からの復興を巡る2つの道 ~持続可能な地域社会を支える中小商工業~

 東日本大震災からの復興のために、中小企業はどうすればよいのか。特別分科会では駒澤大学経済学部教授の吉田敬一先生に講演していただきました。
 被災地の視察談を交えて話が進んでいき、今回の大震災がもたらした影響、在庫をもたずに効率を追求したことで物資が不足してまったこと。また、原発に依存し、エネルギーを消費することで、市場原理主義に巻き込まれてきたことなど。先生は国内資源を有効活用し、「衣」「食」「住」を国内でまかなうべきで、そうすることで文化が生まれると語られました。
 文化を創造する担い手として、地域に密着した中小企業の役割が求められます。中小企業憲章の言葉を引用され「豊かな社会(GNP)」から「幸せな社会(GNH)」を追及する必要性を話されました。
 徐々に先生のお話が熱をおびていくなかで、参加者は自社で何をすべきか自問しながら聞き入っている様子でした。