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東日本大震災被災地復興支援
早池峰大償神楽(はやちねおおつぐないかぐら)・神楽殿制作

 


杉本広近工務店株式会社
代表取締役 杉本 広近(ひろちか) 

 

 先の大震災は人命のみならず博物館や美術館の貴重な収蔵品、郷土芸能などの有形無形文化財にも大きな被害をもたらしました。現在も全国各地で気の遠くなるような修復作業が続けられています。

 被害を受けた無形文化財の一つに神楽(かぐら)があります。

 特に岩手県は沿岸部の神楽団体の多くが舞台や衣装を流されてしまうなど甚大な被害を受けました。岩手は三百以上の神楽団体がある全国有数の「神楽県」。

 なかでも早池峰神楽(はやちねかぐら)は国の重要無形民俗文化財に指定されており、ユネスコ文化遺産第一号にも指定された日本のみならず海外にも多くのファンがいる特別な存在だそうです。

 「御神楽は東北人の守り神。日本人の心そのものだ。何とか日本人の心を取り戻そう」。

 かねてから岩手の神楽団体と交流のあった栃木の神楽ファンが被災地復興支援のため立ち上がりました。

 「早池峰大償神楽(はやちねおおつぐないかぐら)、佐野・足利公演実行委員会」を立ち上げ、佐野と足利で「鎮魂と祈りの舞」の公演を行うことを決めました。

 趣旨に賛同した栃木県をはじめ各自治体、各マスコミも後援してくれることになりました。

 しかしここで一つの問題が浮上、足利の会場である鑁阿寺(ばんなじ)には肝心の神楽殿がありません。そこでひと肌脱いだのが杉本広近工務店㈱の杉本広近社長。杉本さんは数寄屋(すきや)造りの大工さんです。鑿(のみ)一本で全国を飛び回って来ました。かつて足利で仕事をしたのが縁で足利の文化団体と交流を持ち神楽殿の制作を依頼されました。

 杉本さんは、せっかく造るなら被災地や全国各地で公演が出来るようにと組み立て式の神楽殿を提案。公演終了後は岩手の神楽団体が共有できるよう寄贈されるそうです。

 

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 去る六月二日と三日の両日、栃木県佐野市と足利市にて「東日本大震災被災地復興支援・早池峰大償神楽「鎮魂と祈りの舞」の公演が行われました。大盛況だったと杉本さんからご連絡をいただきました。

(文責 渡部 貴広)


 早池峰神楽は、岩手県花巻市大迫町内川目地区に伝承されている神楽で、早池峰神社の奉納神楽・岳神楽と大償神社の大償神楽の二つの神楽座の総称であり、ユネスコ無形文化遺産に登録された日本を代表する神楽です。
 右の写真は、足利会場(鑁阿寺)の模様。