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第一経理ニュース

60周年記念企画

50年企業の秘訣

 

昨年は第一経理60周年ということで、10月号から12月号で特別企画をお届けしました。
さて今回より、顧問先の皆様の中から、社歴半世紀を超えるような会社様に登場いただき、生き残りの秘訣、ターニングポイントなどお聞きしたいと思います。毎回、当社の齋藤代表がインタビューに伺います。
シリーズ1回目は昭和33年の創業以来55年にわたり各種搬送システムの製造販売を中心に事業を展開してきた東興鋼業株式会社。茨城県五霞町の本社に伺いました。

 

東興鋼業株式会社

会長  宇浪  興  氏
社長  宇浪 淳二  氏

 

聞き手 : 第一経理 代表 齋藤 正広

55年続いている秘訣

  宇浪淳二社長    齋藤代表     宇浪興会長

 

齋藤 創業以来55年続いている秘訣はなんでしょうか。

社長 当社のように機械の設計の部署があり、製作から組立工場まで持っているところは無いんです。設計ができるから仕事をもらえる、そこが強みなのですが設計代金まではなかなかみてもらえないですね。

会長 今の若い人はマシニングセンターなどはいじれるが、機械を回して1/100ミリの精度を出すのはできないですね。うちの仕事は大量生産ではないので熟練の技術が必要なんです。

齋藤 海外に進出していく製造業が多い中で55年続いているのは東興鋼業さんにしかできない特殊な技術があるからですね。
ところで長く頑張ってきた社員さんが多いわけですが会社の魅力をどこに感じているのでしょうか。

会長 経理の公開も含めて会社のことはすべて社員にオープンにしてきましたし、儲かったときはみんなで分かち合ってきました。また権限をどんどん委譲することで自主性を持った社員が育ったと思っています。

 

乗るか、乗らないかの決断

 

齋藤 55年の歴史の中で大きな転換点があったかと思います。その辺りをお聞かせください。

会長 永い人生のうち転機といえるのは3回くらいあると思っています。経営者としてその時にうまく乗るか、乗らないかの決断ですね。当社でいえば一番の決断は浦和にあった本社工場を5倍以上の広さの今の場所に移転したことですね。
当時の浦和の工場は狭くて設備も充分でなく、お客さんを連れて見せられる状態ではありませんでした。
また回りが住宅地だったため、工場から出る騒音や振動に近隣住民からのクレームが絶えなかったということもありました。
当時、バブルという時代背景もありましたがそれに乗り工場を移転したことが当社の歴史の中の最大の決断だったと思っています。

 

地元への恩返し

 

社長 地域との関係ですと五霞町の社会福祉協議会の仕事で介護施設にある浴槽設備のメンテナンスの仕事をやっています。震災で配管など傷んでしまっている部分を修理し安心して入浴できるようなお手伝いをしています。五霞町でお世話になっているし、地域のために少しでもお役にたてればと思っています。

 

―本日は貴重なお話しをありがとうございました。

(文 馬場 正善)

インタビューを終えて
強みは何と言っても注文通りに機械を作るのではなく、顧客が必要とする機械を設計段階から提案しながら作ること、そしてこれを可能とするのが技術力のある社員の存在です。社長は会長の「面倒見の良さ」と仰っておられましたが、二代に渡る人情経営がこの会社の真髄だなと感じました。    (齋藤 正広)