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第一経理ニュース

60周年記念企画

 50年企業の秘訣

 

 シリーズ2回目は、創業から53期を迎えたシェラインターナショナル株式会社。創業時は靴の製造機械を製作していましたが、現在は紳士靴自体の企画・開発、輸入卸売を中心に事業を展開しています。その商品は百貨店などでも扱われ、セレクトショップにもOEM製品を供給しています。
 創業者である青木達男相談役と二代目の青木正社長にお話を伺いました。

 

 

      齋藤      青木達男相談役     青木正社長

 

 

 

 

 

シェラインターナショナル株式会社

 相談役 青木 達男 氏
 社 長 青木 正  氏

 

 

聞き手 : 代表 齋藤 正広

小さな工場からのスタート

 

齋藤 創業時のお話を聞かせてください。

相談役 もともと靴を製作する機械を作る会社に勤めていました。その中で、自分がどこまでできるのか、野心もあって、東京都北区に機械製作会社を立ち上げました。4坪程の小さな工場です。
 小さな工場でしたから、自社でできることは限られます。近隣の町工場と協力して、機工同友会(現、協同組合DDK)を立ち上げ、元請下請という関係ではなく、互いに持っている技術を活かしてきました。

 

新たな業種への転換

 

齋藤 社長が会社に入ったきっかけはあったのですか?

社長 アパレル業界に就職して5年ほど経つと、自分でも何かをやってみたい、という気持ちが強くなりました。当時、ファッション性の高い靴をセレクトショップに提供するメーカーはなかったんです。
 相談役に話をしたところ、「やりたいなら、うちの会社でやってみろ。資金面はバックアップするから。」と言ってくれました。

相談役 当時、靴の機械は、国内の靴メーカーが厳しくなってきたこともあり、取引先も減少傾向でした。そのような状況、私は文無しから始めた会社、失敗してもお金が無くなるだけの話だと、後押しをすることに決めました。

社長 アパレル関係は信用力が低い業界でしたが、相談役の靴機械で培ってきた人脈、信用力に助けられました。縫製や革の仕入等の業者を紹介してもらえ、それが自社商品の礎になりました。

 

今後の展開

 

齋藤 相談役のこれまでの人脈や信用力が活きて、今の社長が花開いたわけですね。では、今後の展望についてお聞かせください。

社長 日本にとどまらず、欧州のものをアジアに、アジアのものを欧州に、といったビジネスを始めています。イタリアやイギリスの靴を中国・韓国のバイヤーに紹介する橋渡しですね。
 イタリアの靴工場では、10人規模の会社でも、海外と積極的に取引しています。日本の中小企業も販路さえ確保できれば、良いモノがたくさんありますしニーズもある。下請けで価格などを抑えられたモノづくりよりも、自社の売りを海外に出していくチャンスがあるのではないでしょうか。

齋藤 中小企業にとっても夢のある話ですね。本日は、ありがとうございました。

(加藤 泰弘)

 

インタビューを終えて

 お二人に共通しているのは「自分でやりたい」という大きな夢でした。そしてそれは独りよがりなものではなく、同じ志をもつ仲間と協力しながらというものでした。相談役は、機工同友会の礎を築かれた中心メンバーであり、社長はいい靴を広めるために世界中を奔走し、多くの靴メーカーと交流を深めています。インタビュー後、ドバイ、イタリア、パリ、上海への長旅へと出発されました。          (齋藤 正広)