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第一経理ニュース

我が社の原点

 地域医療のリーダー的存在

 

 

 

 

岡野ファミリークリニック
リハビリケア岡野

岡野 昌彦(あきひこ) 先生

 

 

 越谷駅西口を降り草加方面に少し歩くと、ひときわ大きなクリニックの建物が目に飛び込んできます。ここ「岡野ファミリークリニック」は病気について家族のように何でも相談できる「よろず医療相談所」。平成10年3月に開業して以来、この地域の患者さんにとって大きな心の拠りどころとなっています。
 今回はまず院長の岡野昌彦先生から各セクションの方々の紹介をしていただき、次に院長から地域医療をリードするクリニックの本質についてお伺いしました。

 

医療事業部 山口 玉美

 

第Ⅰ部 【各セクションの担当者】 チーム力と高い目標意識で地域医療の追求

 

受付はクリニックの顔です   請求・受付 吉本尚子さん 

 ―日々の業務の中で特に気をつけていることはありますか?

  勤め始めて10年ぐらいですが、当初は患者さんへの対応で、気にかかることも多く、一生懸命改善を試みてきました。患者さんに声をかける、待合室全体を見回し具合の悪い人がいらしたら早めに対応するなどです。
 また待ち時間も日によっては2時間以上お待ちいただくこともありますので、クレームにつながらないよう気を付けようと、後輩たちにも指導しています。混んで当たり前と思って患者さんはいらしてますが、それでも時にはイライラなさっていると感じた時には声をかけます。外出の際にはポケベルをお渡しし、待ち時間を有効に使っていただくようにしています。
 また、患者さんの顔と名前を必ず一致させるようにしています。特に新患さんには気を配るようにしています。当院のシステムがお解りではないので、まずお声をおかけします。
 現在は、医師会で在宅医療部門の勉強会などでレクチャーをしています。
 院長は電子カルテなど新しいことを次から次からへと取り入れるので、それについて勉強するのが精一杯ですが、よりよいクリニックを築く上で必要なことだと思いますので努力しています。

岡野院長 受付は医療、介護の基です。ここがしっかり働いてないと、ざる落ちになります。特に在宅医療部門は非常に細かく、これだけのプロがいないと難しいです。

 

 

バースデイカードが好評です  広報・接遇教育 上田直子さん

 ―担当されているお仕事について教えてください。

  クリニックニュースの発行と、接遇教育を担当しています。当院では80歳以上の患者さんのお誕生日には、必ずバースデイカードをお送りするようにしています。その他には、乳児検診の写真、亡くなられた患者さんのご家族にはお悔やみのグリーフカードをお送りするようにしています。バースデイカードのきっかけは、5~6年前、院長から患者さんに何かして差し上げたいとの提案からでした。
 最初は在宅診療の患者さん宛にお送りしていました。それが皆さんに好評でしたので、80歳以上の外来患者さんにもお送りしようということになりました。年間400枚くらいはお出ししています。必ず記念切手を使用し、なるべく毎年違うカードを選んでいます。やるからにはそこまで徹底しないと。患者さんに何かして差し上げたい、その一心からですね。

岡野院長 非常に喜ばれています。久しぶりにラブレターもらったと。

 

―接遇教育は、どういうお仕事ですか?

  待合室に座って患者さんへの対応や言葉遣いを遠巻きに見たり、他の病院に行ったりした時に、気がついたところがあればすぐに当院でも取り入れるようにしています。
 一番難しいのは言葉遣いです。地域に密着した開業医ですので、あまり通り一遍の敬語を使っただけだと、ちょっと引かれてしまうようなこともあります。親しみを込めて、それでいて失礼にならないように。そういう指導をしています。きちんとアイコンタクトを取りながら会話をすることも大事ですね。
 指導方法もレクチャーだけではなく、患者さんと看護師の寸劇みたいにしてそれぞれ演じてみる、ロールプレイングという方法なども取り入れて工夫するようにしています。

 

 

患者さん一人ひとりに行き届く応対を  看護師長 藤澤稔枝さん 

 ―具体的に看護師長さんのお仕事で気を付けている点を教えてください。

  当院の看護師は、外来勤務と訪問看護と訪問診療の同行と、仕事が色々になってしまいますので、外来にいらした患者さんをトータル的に看ていくという点にかなり気を付けて仕事をしています。その為の申し送りや連携にはかなり気をつかいます。当院は0歳児から100歳を超える方まで患者さんの年齢層が幅広いのですが、来院された患者さんの診察前の体調を聞きながら、また待っている患者さんの様子を見ながら、診察後の患者さんの検査や処置を行うのでかなり大変です。

 ―ここは負けないというところやポリシーをお聞かせください。

  私たち看護師は地域に密着したクリニックの看護師ですので、患者さんのご病気だけでなく、患者さん自身の生活状況や患者さんの背景・立場なども気にかけながら、一人ひとりの患者さん自身を看るようにしています。その時々に合った患者さんへの応対を考えるように心がけています。

岡野院長 体は細いけど、地域の肝っ玉母さんです。

 

 

  

コミュニケーションで身体・精神の両面から健康寿命アップ  理学療法士 早乙女和幸さん

 ―リハビリケアの役割について教えて下さい。

  「リハビリケア岡野」に来てもらって、体が良くなっただけではなくて、気分も良く帰ってもらうことがすごく大切だと思います。コミュニケーションをとり、運動をして、精神的なものと身体的なもの両面を一緒にサポートしながら、健康感を上げていきたいという思いがあります。

 ―どんな思いを持って仕事をされていますか?

  ここは病院のリハビリと違って、病名とか身体機能だとかだけでは患者さんを図れません。私も最初は病名から入っていましたが、やはりコミュニケーションありきだと感じるようになりました。体の機能を見ながらもその方に必要なのは何かを考えないといけない、それが生活期のリハビリでは大切だと思います。
 考えなければいけないことは患者さん一人ひとり違います。例えばちょっと歩くのは大変だろうとこちらが思っていても旅行に行きたいとか、ご本人の要望がかけ離れている場合もあります。要望を持つこと自体は非常にいいことですので、リハビリケア岡野の中で、支援していけることを考えていかなくてはなりません。個別性を出して、その人にあった内容を考えています。地域の他の関連職種の方々とも情報を共有して、利用者さんのためにどういった目標をサービスの中に落とし込んでいくかが大切だと思います。 

岡野先生 地域リハビリというのが、地域の住民の中にどれだけ入っていけるかという時代に差し掛かってきているところです。彼は一般の住民の方が自分の生活の中にリハビリテーションを入れていく環境を作るという使命に燃えているのです。

 

 

―スタッフの方それぞれに、目的意識が非常に高いですね。 

岡野先生 スタッフの皆が、どのクリニックに行っても実力で生きていけるようにしたい。そのためには単に言われたことだけをしていてもいけません。皆が個人個人になったときにも、家庭に帰ったときにも、常に目的意識をもって働いてほしいと思っています。

 

 

 

第Ⅱ部 【院長・岡野昌彦先生】 地域の中に医療があるということ

 

―医師を目指したきっかけは何ですか?はじめから独立開業する予定だったのですか?

 

 小学校6年の夏に大工だった親父が交通事故で、大腸、小腸を切断し、救急病院へ一か月半入院し、生死をさまよいました。その間私は病院から学校へ通学しました。そのときはじめて医師や医療に畏敬・感謝の念を身近に感じました。小学校の卒業文集には将来なりたい職業として医師と社長と書いてありました。今ではその両方になっております(笑)
 当初は開業する気は全くなかったです。呼吸器の専門医として、勤務医でずっとやっていこうと思っていました。それが当時働いていた病院で、院長と合わず5年くらいで辞めることになってしまい、急だったので次の病院を探す間もなかったんです。たまたま新築のビルが駅前にあり、しかもそのオーナーが医師でした。「ここで開業したら?」と誘われ、自分の理想とする医療を行いたいと思って開業しました。
 40坪のビル診療所から始めましたが、当初より100人くらい患者さんが来られ、特にインフルエンザの流行る時期には非常に忙しかったです。階段から下に患者さんが並んで立っている状態でした。其のことや、在宅・介護の分野でのリハビリ関係の病院が全くなかったことから、現在の場所に移転しました。越谷には大きいリハビリの病院がありますが、それは脳卒中後、急性期を終えた回復期のリハビリを行う亜急性期の病院です。院内で行うリハビリでなく、在宅でやるにはもっと地域の方と密着したリハビリを行わないといけないなと。ただ44歳で開業と年齢も年齢だったので、もっと楽にやったら?という声もありました。しかし色々と考えて、今やらなければいつやる、同じ意志を持つ誰かが後を継いでくれれば、という感じで始めました。

 

―先生が感じる、医療業界の現状とはどんな感じでしょうか?

 

 今後、日本の医療は2025年問題を間近に迎え、団塊の世代が一気に後期高齢者になる時が来るでしょう。医師も真面目に捉えている人はいますが、まだまだ少ないと思います。開業医の皆さんが自分の患者さんが年を取って動けなくなってきたら最後まで自分が看るんだ、という意識を持っていれば解決すると思います。
 このままではまさに老老介護ですし、認知の人が認知の人を介護するという認認介護なども深刻な問題になってますから。正直、切羽詰っていると思います。今動いていかないと本当に医療崩壊してしまいます。
 最近埼玉県内では救急車の中で亡くなったという事件もありましたが、ここでも同じことが起きています。私の患者さんの事例ですが、土曜日の午後に急性腸閉塞になって、救急車でこの近辺全部と浦和、都内の近くまで30件の病院に当たりましたが全部だめでした。2時間くらい救急車の中にいましたが、結局家に戻って点滴を繋ぎました。翌日曜日に救急にお願いして20件の病院に連絡したけどだめで、結局3日間点滴しました。そして月曜日に市立病院の院長に電話して、こんなことでは地域医療はやってられないと言って何とか部屋を空けてもらいました。
 在宅医療の現場でも患者さんの容体が悪くなった時、病院にバックアップをお願いします。しかしそれをお願いした時にできないとなると非常に問題です。さらに今後も病床は減らす方向で厚労省は考えておりますから。みんな在宅へ丸投げですよ。

 

―最後に、先生が目指すクリニック、医療を教えていただけますか?

 

 この建物には「OKANO FAMILY SQUARE」と名付けました。この場所はみんなの、地域住民の集合場所であり、その中にたまたまクリニックがあるという概念で作ったのです。開業して15年経ちましたが今何が大切かというと、地域としてのコミュニケーションが築けなくなった地域で、それを再生しなければいけないということです。医療も介護もです。そういう意味ではクリニックが地域の中に入って、公民館じゃないけど、地域住民の集合場所になる。そういう形になっていって初めて開業医の生きる道が示され、何とかなるかなと思うのです。そうならないと医療介護の連携なんて言葉だけになってしまう。
 医療があって地域があるのではなくて、地域があって地域の中に医療があるということ。何でも相談できる、ファミリーという意味での医療は日本の社会にあまりありませんでした。だから私としては、地域そのもののコミュニケーションと言うか、その中にある医療ということで、地域の人との付き合いを回復していきたいなと思っています。だからこそそこに必要なのがリハビリですし、それを実行するためにいろいろな方々と絆を築いてきました。最新の設備も揃えてきたし、それをこれからの実践に活かしたいのです。

 

―今日は本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 岡野ファミリークリニック
リハビリケア岡野
〒343−0808 埼玉県越谷市赤山本町7−2
TEL 048−969−0223
H P http://www.okano-clinic.jp/