• 【東京・埼玉で税理士事務所をお探しの方へ。第一経理は中小企業の皆様に、身近でかけがえのないコンサルタントとして60年超の実績があります。】

第一経理ニュース

60周年記念企画

50年企業の秘訣

 

p8

左 長澤社長

 

 

 

 

株式会社産興製作所 

代表取締役 長澤 毅 氏

 

 

 いよいよ「50年企業の秘訣」も最終回になりました。今回は創業52年、埼玉県新座市でプラスチック成形工場を営む株式会社産興製作所をお訪ねしました。時代とともに移り変わる製品と今後の目標について2代目社長の長澤毅氏にお話しをお聞きしました。

 

聞き手 : 代表 齋藤 正広

 

齋藤 会社概要を教えて下さい

 

社長 先代は北海道小樽でお菓子や原材料の卸売をしていました。しかし、取引先の会社が潰れたことをきっかけに辞めることとなり、上京してきました。
 当初はプラスチック製品の塗装業を行っていました。私が大学生の頃、父が入院してしまい仕事も資金繰りも厳しい状況の中、ホットスタンプの仕事で一時的に乗り切りました。これはプラスチック製品に箔を刻印する仕事で、時計の目盛などの刻印をしていました。一時期はトラックが満載になるほどの仕事をしていましたが、大手がラインを作り、大量生産をするようになると仕事が激減。これからはプラスチック製品の加工ではなく、製造をしようと昭和46年に成形機を導入し、現在のプラスチック成形を行うようになりました。

 

齋藤 プラスチック成形では主にどんな商品を作っていますか

 

社長 化粧品、文房具、ヘッドフォン、バーコード読取機などのプラスチック部品の製造を行っています。基本的に自社で扱っていないものでも協力会社に依頼するなどで対応をしております。ある意味プラスチック製品なら何でも対応できる事が当社の強みです。

 

齋藤 特に印象深かった商品について教えて下さい

 

社長 昭和50年代頃はプラスチック成形の最盛期で、特にバンダイのプラモデルやパチンコ台のプラスチック部品などを数多く受注しました。工場のラインは昼夜問わず稼働をしていて、本当に大忙しでした。そのような中、3千万円を超える不渡事故にも遭いましたが、1年で取り返すことが出来たので本当に勢いがありましたよ。

 

齋藤 今後の目標をお聞かせ下さい

 

社長 長引く不況と製造コストの削減のため大口の成形は海外に移管してしまっています。しかし、すべての製造が海外でとはなっていません。小ロットの製品、複雑な成形が必要なものなど、まだまだ国内での製造も潜在的なものがあると考えています。
 当社としては「小回りの利く会社」としてスピード対応、依頼された製品についての企画(部品点数の効率化)などを行っていき、小ロット・多様な製品ラインナップを中心に勝負していきたいと思っています。

(請園 直之)

 

インタビューを終えて ●●

 「品質の良いものを長く使ってもらいたい」とおっしゃる社長は、品質を維持するために、外注の金型屋さんの製作を徹夜で見守ったこともあるといいます。スピードはもちろん、得意先への企画からアドバイスまで行う。「作る」先にある「想い」がこの会社を支えてきたのだと感じました。  齋藤 正広