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第一経理ニュース

てんがん鏡

九月の申告から

グループ風林火山

 

サービス業 「社長として4年目」


 社長になって四年目。ソフト開発保守を行うO社は、今期も堅実に売上を増やしている。
 
病に倒れた(先代)と、仕事の引継ぎをできる時間はわずかだった。社長の息子が北海道のホテルを辞めて、家業を継ぎに帰ってくる。接客業とITという畑違いの仕事に、最初、不安もあった。
 パソコン専門学校に通いながら、まずは顧客へ保守の仕事継続を、お願いに回る日々が続く。
 当時を「自分が亡くなった先代だったらと想像しながら仕事する手さぐりの毎日。先代からの信頼で関係が続き、自分を励ましてくれる得意先もあり、身が引き締まった。」と、社長は振り返る。
 その後一年ずつ顧客を開拓し、今回、とうとうソフトの開発を受注できることになった。
 四年前の焦りや気負いは無い。新しい技術をさらに勉強しつつ、対応はソフト、されど貪欲に仕事の広がりを模索していく。

 

建設業 「断る勇気」


 板橋で管工事業を営むW社。
独立をした時から得意先にかわいがってもらい、仕事を断ることは一切しない主義で仕事が尽きることはなかった。
 しかしリーマンショック以後、仕事をしても利益が残らない現場が増えてきた。それでも仕事を断ったことがなかったため得意先から仕事を安く請ける日々が続いていた。
 ある日のこと、社員の疲労が目に見えて溜まっていることに気づき仕事を断るということを決断。仕事がなくなることも覚悟の上で全得意先へ真摯に自社のことを話していった。
 いくつかの取引先との縁は切れてしまったが、残ってくれる得意先もあった。中には「見積りをやり直せ!安すぎる‼」とまで言って発破をかけてくれる得意先もいてくれた。
 一現場に対しかけられる手間が増え、以前よりも得意先に喜ばれる会社となった。
 仕事を選別することができるようになり、社員のやる気と得意先からの評価が好循環することとなった。

 

 建設業 「ため息から始まった改革」


 足立区で足場架設業を営んでいるS社。事務所は構えているものの、来客テーブルは雀卓。ヘルメットや安全ベルトは散乱していた。それを変えたのが、ある訪問者のため息。そのため息を聞いた社長が一念発起、今では見違えるような事務所に変化。
 事務所の整備と並行するように会社組織も急速に見直し始めた。社会保険にも加入し、6期目の今年は、専務が「とび技能士1級実技試験」を受験し無事合格。年内には建設業の許可を申請予定。
 本業の架設工事では、これまで受注するたびに足場等の不足資材をリースに頼っていた。これが粗利益を大きく圧迫していた。手許資金は厳しかったものの足場資材一式を昨年購入したところ収益が大幅に改善。閑散期には協力会社への貸し出しが副次的な収益を生み出している。
 一歩一歩会社らしく変化、さらなる変貌を期待している。

 

● 9月申告企業を振り返って

 

てんがん表 9月申告企業は81件(対象外業種、前年データのないものを除く)でした。9月申告企業を見ると前年に比べ黒字割合は増加し、6割を超えました。しかし、連続黒字の企業数はやや減少しました。
 帝国データバンクの景況調査による10月の動向は、円安傾向で為替が推移したことと日経平均株価が上昇するなど1年7ヵ月ぶりに2か月連続の改善が見られました。また、今後の景気について、「原油価格の上昇や韓国の政情不安などの懸念材料で不安定な動きをともないつつ、雇用・所得環境の改善を受け、緩やかに上向いていくとみられる」としています。