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第一経理ニュース

てんがん鏡

十二月の申告から

グループ風林火山

 

飲食業 「高付加価値と原価低減の両立」

p10-1
 都内を中心に9店舗の飲食店を営むZ社。社長は元々大手飲食店の居酒屋部門スーパーバイザーを務めていた。社内独立制度を使って独立。フランチャイズ店のオーナーとして商売をスタート。
 一旦は居酒屋を2店舗運営するまでになったが、開廃業の激しい業態であることから特色のある運営形態を模索。新たに「居酒屋価格で高品質な料理が楽しめるワインバル」というコンセプトを設計した。料理によっては原価を売値近くまで高めつつ、客単価を3千円台に押さえ、お客様へのバリュー感を演出した。
 1店舗目の開業当初こそ苦戦したが、次第にその評判が口コミで広がり繁盛店となり、次々に出店。現在は大手ディベロッパーの商業物件への出店も果たした。
 新たにワイン輸入卸の子会社を設立。原価低減と独自色を高める効果を生んだ。これからも新しいアイディアを取り入れ、厳しい業界の荒波を乗り越えていただきたい。

 

サービス業 「価格競争の中での生き残り。」


 東京の豊島区に本社を置くN社。p10-2
 
CD・DVD・BD等各種の記録媒体のダビング、編集を行っている。ダビングの業界の市場は小さく、価格競争が激しい。その中で安定した経営の要因がいくつかある。
 一つはホームページの充実度だ。常に他社の最新価格情報をチェックし対応している。2年前に大幅なリニューアルを行い、自動見積を行えるようにしたことで、一般のユーザーからの受注が格段に増加した。
 もう一つは技術の高さにある。ダビングだけでは価格競争の渦に巻き込まれてしまいがちだが、N社は映像にチャプターやコピーガードをつけたりする技術がある。この注文が大手顧客から定期的にあるため安定した利益を確保できる。
 今後新たな映像(4K等)が開発されるに従い、それに対応する新たな記録媒体が必要とされてくる。N社もこれから訪れる環境の変化に対応していけるよう常にアンテナをはっている。

 

建設業 「さらなる飛躍に向けて」


 板橋で水道工事業を営むK社。p10-3
 
直近3年間の業績は安定し、大幅な黒字を達成している。
 通常、水道工事を行う際には、掘工、配水管設置、給水管取付、路面復旧工と作業ごとに下請けを割り当てて複数の業者にお願いすることが多い。
 ところがK社はこの一連の仕事を全て行い、かつ管理業務も行っている。元請も下請が少ないとコストも安くなるため、K社に発注するようになる。
 もちろんそれを行うには、一連の仕事の流れがわかる人材が必要だ。社長指導の下、長年に渡る経験を積んだ社員が数多くいるため、現場ごとに最適な社員を割り当てることで、ワンストップで複数の現場を同時進行することが可能となった。
 元請業者と肩を並べ、自社で入札参加できるようになるために、昨年、特定建設業許を取得した。
 今後の益々の成長を期待したい。

 

● 12月申告企業を振り返って


てんがん表
 12月申告企業は57件(対象外業種等除く)でした。12月申告企業を見ると6割超が黒字の結果でした。ただ過去3年のデータを見ると黒字企業の数に減少が見られ、また連続黒字企業数も減少が見られます。
 TDBによる景気動向調査によると、5カ月続いた回復傾向が足止めになったとのこと。これは燃料等コスト増加や天候不順に加え、米国発のマイナス効果も加わったから、との見方。今後の見通しは、緩やかな回復が続く見込みなものの、米国政策に注視が必要としています。