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第一経理ニュース

てんがん鏡

一月から十二月の申告から

グループ風林火山 

 

医療 「モチベーションアップで評判アップ」

 昨年、移転開業した中野区のC医院。これだけの表現だと単なる引っ越しのように聞こえる。しかし、それはS院長にとって独立と自立という2つの意味を持つ人生にとって大きな移転だった。
 二代目であるS院長が医大卒業すぐに、前院長である父が倒れ、続けざまに母も倒れた。もっと大学病院で経験を積みたかったS院長は、やむをえず医院を継いだ。しかし、前院長の時代から既に年100人単位で減っていた患者を取り戻すことは難しかった。また、一方では父の築いたものの中で生活をしているという現状に、忸怩たる思いもあった。そのような時、駅前の好立地テナントが空くという転機が訪れた。家賃は高く、リスクはあったが、精神的な独立、経営的な自立を目指し、移転を決意した。今では理想通りの綺麗で暖かな診療所になっている。
 「経営にモチベーションは大事だ。やり甲斐を持てるようになった結果、患者からの評判も良くなった。」と語るS院長の表情は今後の成功を匂わせる気配に満ちていた。

 

建設業 「街づくりへの思い」

 埼玉県内で工務店を営むA社。永らくこの地で分譲住宅販売を手掛けてきた。
 一団の土地を購入し造成工事を施し、分譲販売していくのは、費用も期間もかかるもの。景気の良かった頃は次々と成約していった。在庫も殆どなく資金繰りも順調だった。
 しかしリーマンショック後は販売が伸びず、在庫となった物件が資金繰りを圧迫するようになった。この状況を打開するため、それまでは分譲区画の全てに建物を完成させていたが、まずお客を獲得し成約後に建物を建築していく方法に変更した結果、資金調達は改善された。
 社長には街づくりの夢がある。分譲住宅販売の大変さを幾度も経験しているが、そこで暮らし始める人々に思いを馳せての住宅づくり。一棟また一棟と増えてゆき、見渡せばA社施工の住宅群になっている。
 生まれてくる新築住宅が新たな街を形成する。今日も社長の街づくりが続いていく。

 

一月から十二月申告企業を振り返って

 

てんがん表 
 2016年度申告企業の黒字企業の割合は62%と、前年度に比べやや減少した結果となりました。また、連続黒字の割合も減少し、前年比較での売上の伸縮については、全体の51%の企業が減少しています。

 業種ごとに見ると、特に製造業と建設業においてポイントを下げています。

 過去の推移を見ると、リーマンショック後、3年にわたり黒字企業の割合が過半を割り、図の推移表にあるように2012年からは回復し、黒字割合が過半を上回り推移してきました。

 過去のてんがん鏡の記事を振り返ると、この10年は原油や材料費の高騰、その後リーマンショック、長引く円高や海外の経済状況に振り回されて来ました。今後は国内事情も加わります。団塊世代は前期高齢者となり、第二次ベビーブームの200万の出生数は、今では100万を切ろうとしています。そのため多くの中小企業は雇用が課題となりますので、中長期の視点で対策を講ずることが必要になります。

 

 

 今月号をもちまして、てんがん鏡コーナーは終了となります。
 掲載に際しご協力いただきました皆様に感謝申し上げます。