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第一経理ニュース

三〇条の言い分

 

 

 「ギョメイギョジ」を聞くと「あーやっと終わる」と思ったそうだ。戦前は、式典などで校長先生が「教育勅語」を読上げ、子供たちは直立不動で頭を下げて聞いた。暗記もしていた。原文を読んでみたが、さっぱりわからない。小学校では、勅語を子供たちにわからせるために「修身」の科目で解説が行われた。中身は親孝行し、兄弟仲良く、夫婦は助け合いなど12の徳目が並ぶが、本質は12番目で「一旦緩急あれば義勇公に奉じ」にあるという。お国のために死ぬことが美徳とされ、子供たちを戦争に駆り立てるための道具として使われたのだ。
 戦後1947年、憲法にもとづく「個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間」を育てるとする教育基本法が制定された。その翌年、国会で教育勅語は排除・失効決議がなされた。
 幼稚園児が教育勅語を唱和する姿は異様な光景だが、3月31日の閣議決定はさらに異常に感じた。「憲法や教育基本法に反しないような形で教育勅語を教材として用いることまでは否定されることではない」とは。なぜ今よみがえるのか。今年は憲法施行から70年を迎える。教育勅語しかり、共謀罪しかり、戦前に戻ることはだれも望んでいない。

(紫)