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第一経理ニュース

税制改正の勘所

 

 毎年行われる税制改正について、第一経理ニュースでは、今から注意すべき点を何点か解説させていただきます。 今回は医療費控除についてです。

 

実務的に使える?! 新しい医療費控除

税理士 長谷川 元彦

 

 医療費控除が大きく2点で変わります

1、医療費の領収書が「明細書」に代わる。
2、セルフメディケーション税制導入

 まず、医療費控除の際に添付する領収書ですが、平成29年分から、領収書に代えて、「明細書」の添付になります。(平成29年から31年までは経過措置でどちらでもよい)
 薬局で購入する薬も「医薬品購入の明細書」になります。医療機関の窓口で「明細書をお出ししますか?」と聞かれているかと思います。3年後には、必要ですので今からもらう習慣をつけておいてください。医療費の範囲を厳格にする意味があると考えられます。

 セルフメディケーション税制についてですがスイッチOTCなどとも言われています。
 セルフ・・は自分で治療を行う。OTCは「オーバーザカウンター」薬局のカウンター越しにという意味です。いずれも、医療機関に掛からずに(健康保険を使わないで)治療をすることを目指としています。医療費の公的負担を減らしたいということを税制の面からの推進を意図するものです。
 ただ、制度が少し複雑で実際の利用が難しいと感じています。

 セルフメディケーション税制は、医療費控除との選択制です。下限が1万2千円で医療費控除より低いのですが上限額が10万円。適用を受けるためには、健康増進の取組みをしている「証明書」(例えば、予防接種・健康診断)の添付が必要です。薬局で販売している医療用から転用された特定の医薬品に限られます。(レシートに印があるものに限られます・・図参照)
 医療費が20万円を超える人は、今までどおり医療費控除が有利ですので、細かなことを考えなくてもよいかと思いますが、20万円未満の人の場合、今まで適用できなかった医療費控除の代わりにOTCが使える可能性があります。今から、レシートをこまめに集めて見ておく必要があります。対象を図にまとめましたので確認ください。

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