• 【東京・埼玉で税理士事務所をお探しの方へ。第一経理は中小企業の皆様に、身近でかけがえのないコンサルタントとして60年超の実績があります。】

第一経理ニュース

我が社の原点

 

信頼と実績を積み重ね 経営理念に基づき全社員参加型経営を目指して

株式会社 ジャパン通信社 代表取締役 得田(とくだ) 太郎 氏
築地市場の近くにある株式会社ジャパン通信社。新聞・雑誌・WEB クリッピング業界をリードし躍進し続けています。就任1年目の得田社長から会社の歴史、業務内容、経営理念、今後の方針などについて、お話を伺いました。


――社長就任後、1年経過して、今の心境また抱負など、お聞かせ下さい。
社長 あっという間でした。
この1年は、社長というより、一社員の気持ちが強かったです。
世の中の景気が悪いのと同様、当社も売上が低下し、とにかく、一社員として一生懸命に働きました。社長としての働きはまだまだですが、今後は意識して動いていきたいと思っています。

――社長37歳、他の役員3名のうち2名も30代と、大幅に若返りました。
社長 もともと、社員の平均年齢36歳と、若い会社です。私より年配の社員が少ないです。
若い役員は、心強いですし、創業時を知る、年長の長尾総務部長が、暖かく見守ってくれ、自主性を委ねてくれているので、伸び伸びと経営ができます。
経営状況は厳しいですが、これを糧ととらえて社員一丸となり、今の困難を乗り切って行きたいと思います。

――会社の創業から現在までお聞かせ下さい。
社長 現在の社名では、35年になります。
その前身の事業所を含めると、プレスクリッピングについては、58年を越える歴史と実績があります。
私は、入社13年目ですが、6代目の社長ということになります。
私が入るちょうど前に、経営者の会社資産の私的な流用など経営の問題がありました。
労働組合が中心となって、前経営陣を退陣させ、民主的経営に移行して、現在に至ります。
鈴木前社長や長尾総務部長はじめ労働組合が中心となって、改革を進めてきました。
権力が集中しないよう、全社員が株主となる企業を目指しています。
社員は、100人近い規模となり、会社組織としては、営業部(加工課と発送課を統括)、基幹業務の調査部、総務部などがあります。
お客様は、広告代理店、ピーアール会社、企業の広報部、官公庁などが主になります。
6割方が直の企業広報部のお客様からの仕事となります。
但し、案件的には、広告代理店、ピーアール会社の方が多いです。

――会社の業務内容について、お聞かせ下さい。
社長 プレスクリッピングとは、端的に言えば「新聞・雑誌から記事を選び採ること」です。
インターネット上の情報検索することを、WEBクリッピングといいます。
お客様の必要な情報を正確に調査し、迅速にお届けするサービスです。
クリッピング後のファイリング作業、データ作成、広告換算・分析業務を進めることで価値の高い商品を提供しています。
新聞・雑誌などへの企業の広告は、お金を出せば載せられ、アピールできますが、記事については記者が取材し、信頼感の増したものとなります。記事になったことが、企業のイメージアップや販売促進につながり広報部の成果となります。1媒体より2媒体、多いほど広報部の成果となります
広告換算とは、掲載された記事の大きさにより、広告を出したらどの位の広告料金に該当するか、それを数字、金額で表す作業です。
企業の広報部の成果を金額で表す、指標または手法となります。
例えば、イベントがあり、10媒体が記事にしました。それぞれの記事を広告金額ベースで算出して下さい、と依頼があるわけです。換算値を出すことにより、そのイベントに掛かったコストとの費用対効果が得られます。
分析業務は、例えば、車メーカーが車種別または商品別に、各種媒体に、どのように記事になっているか、調査の依頼があります、分析して、提供します。

――業界No.1の実績、競合他社との違い、特徴点などお聞かせ下さい。
社長 情報活用については58年を越える実績があり、売上も高いです。
国内約2256以上の新聞・雑誌、インターネットなど各媒体を扱います。
自負していることは、お客様の信頼が高いと言うことです。転職されても引き続き、ご利用して頂いたり、ご利用して頂いているお客様から新たなお客様をご紹介して頂くこともあり、うれしい限りです。
依頼のある調査内容は、経験豊富な専門調査スタッフが各媒体を読みこなし、短時間に選び採ります。
すべて人の目を通して、調査を行います。抽象的な記事、広告のクリッピングなど、きめ細やかな対応ができます。
現在、800社ほどから依頼があり、常時1800ほどのテーマを手掛けています。
コンピューターによる機械検索をする会社もありますが、人間の作業に比べノイズ(ミス)が多くなります。
例えば、「百貨店の松屋を牛丼の松屋としてしまう」と言うことです。
宗教についてなど、抽象的なテーマの依頼もあり、十分な知識を会得した人間を介さないと無理なものもあります。
リピーターのお客様も多く、それは、信頼が高い証だと考えます。
ミスがあった場合、これをプラスに転化していくのも、営業の大事な役割でもあります。

――営業が大事ということですね。
社長 業務上のフォローもありますが、クリッピングから、より付加価値の高い広告換算、分析業務への新たな提案、また「商品力」を最大限にアピールし、新規顧客獲得に繋げる役割があります。

――500回を数えた前社長鈴木和夫氏の「社長のブログ」、最後のブログで「経営論は人間論」として「いかに生きるべきか。いかに働くべきか」と書いています。
その点と、また、経営理念について、お聞かせ下さい。

社長 最後のブログでは、「利益至上主義」「権力・独裁主義」を排除し、「バランス経営」を目指し、社員を大切にした「全員参加型・集団経営」と書いています。
また、社員に優しい会社だが、甘えや無責任の放置は許さないとも書かれています。
わが社の経営理念は、3つあります。
①メディアモニタリングを通じ、社会発展に貢献する。
②仕事を通じて成長し、豊かな生活を目指す。
③適正な利益を確保し、業務にかかわりある人々に誠実に対応する。
我が社の経営理念の根底には、歴史の中でお話ししましたが、経営を私物化した経営から労働組合を中心に民主的経営に転換した歴史が流れています。
お客様とは対等であれとの考えです。
社員、お客様、業務委託している関係会社すべてがハッピーでなければいけません。
どちらか一方のみがハッピーという関係は、当社の経営理念に反します。
今後は、若い社員も増えて来ていますし、会社の歴史、経営理念に関する研修の充実を図っていきたいと考えています。

――仕事と家庭の両立支援やワーク・ライフ・バランスを推進されています。
具体的な内容などお聞かせ下さい。

社長 全社員に占める女性の割合は、7割、チャンスは平等と考えています。当然に管理職も多いです。
せっかく入社した女性社員が出産を機に退職することは会社にとってもマイナスですし、社会にとってもマイナスと考えています。
女性が長く働き続けられる職場環境を作ることは非常に大事なことと考えて取り組んで来ました。
男性も含めてバランス感覚が必要だと考えています。
妊娠、出産、育児にあたり、安心して休めて、時間保障、生活の保障もあり、もとの職場に戻れるように、法律改正に合わせて、こまめに就業規則の整備を進めています。
2008年、東京都の次世代育成サポート企業に登録、仕事と家庭の両立にやさしい会社として、社内及び社外にアピールしています。
また、2009年には、財団法人21世紀職業財団の「職場風土改革促進事業実施事業主」として指定を受けました。男女を問わず社員が仕事と家庭を両立し、能力を十分に発揮できる「職場環境・風土」を実現するため、仕事の進め方の見直し、育児介護の時間短縮制度の整備や管理職・社員への意識改革を進めています。
今後は、介護の問題も深刻になります。
介護規定は、通算で1年間、取得できるように規定されています。

――ワーク・ライフ・バランスは、単純に残業の削減とか有給休暇取得促進と考えられがちですが、人材活用や時間生産性を向上させる働き方の見直し、企業経営としてとらえることが大事です。

――毎年、健保組合の野球大会に参加されています。社員の皆さんも、応援に力が入り、親睦また一体感を得るということでは、大事な行事ですね。
社長 健保組合に加入した5年前から、毎年、参加しています。
神宮外苑で行われ、200社が参加します。
ポジションは、ピッチャーですが、強豪揃いで、トーナメントの1回戦を勝ちあがるのが大変です。
日曜日の開催ですので社員の参加を無理強いはできませんが、みんな、快く、参加、応援してくれます。
試合終了後の交流会も楽しいです。

――株式会社ワイズワークスプロジェクトについて。
社長 WEBクリッピングを主体として、1年ほど前に子会社化しました。
他社に比べ、アドバンテージは、高くなったと考えます。
もともと、WEBクリッピングを業務提携していた会社でしたが、経営姿勢などで意気投合して、グループとなりました。
インターネットの普及など、媒体の多様化のなか、これからの戦略として重要な会社です。

――会社の今後について、お聞かせ下さい。
社長 信頼を落さず、高めることが重要だと考えています。
わが社は、他社に比べて、調査基本料金が高いです。
それでも、わが社を選んでくれるのは、お客様の信頼があるからです。
安かろう悪かろうではありません。
私が作成した今年の社員総会の資料として、(「成長」を続けるために)という文書があります。その中で、「精度」と「スピード」を兼ね備えた「商品力」を高めることがお客様からの信頼の向上と新たな売上に繋がり、「営業力」を高めることが「商品力」を最大限にアピールし、新規顧客獲得に繋がります、と訴えました。
信頼されるか、いかに信頼を向上させるか、それは、今の提供しているサービスの質を高めること、すなわち「精度」と「スピード」の確立です。
全社員には、「商品力」と「営業力」の向上を意識して仕事をするように話しています。

――本日は、有難う御座いました。
――とにかく、まじめで誠実な社長です。「すべての人がハッピーにならなければいけません」という言葉には、感動しました。
(文責 武江)