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経営のヒント

てんがん鏡

7月の申告から

グループ風林火山

 

製造業 「独自の技術で、生き残りを」

 東京葛飾区で印刷業を行っているF社。印刷業とはいってもスクリーン印刷という職種で、ビニール製品に様々なキャラクターや装飾文字を印刷するもので、メーカーの販売促進用の什器や、浮き輪、ビーチボール等のレジャー用品、子供用傘など多種多様なものに使用されている。
 この業界もコスト競争が激しく、色彩が単色な物や、量産する物は、コストの安い中国や東南アジアへ製造がシフトし、経営は厳しい状況にある。
 しかし、F社は、天候の変化により生じる気温や湿度の変化を考慮し、微妙に印刷材料を調合することで、キャラクターにとっては命とも言える微妙な色合いや鮮明な色彩を表現することが出来る。そのため、色彩が重要視される印刷物での受注が増えている。
 今やアニメは、世界に誇る日本文化と言われ、国内より海外での人気が高まっている。簡単なものは海外にシフトしてしまうが、特殊な技術はグローバルな市場では必ずや優位性が発揮できるはずである。まだまだ厳しい業界だが、世界を見据えて奮闘中である。

 

飲食業 「趣味をいかして」

 さいたま市内で、カフェ・ギャラリーを経営しているY社。
 お店を始めたのは、子育ても落ち着き自分の時間が持てるようになった頃、知人の「社会に参加することも大事だよ」の一言がきっかけだった。ピアノを教えていたこともあり、お茶を飲みながら生演奏の聴ける場所を提供できたらと思い始め、とうとう自宅の敷地内にミニコンサートのできる店舗を建築することを決意。全てが初めてで、料理はもとより珈琲の入れ方から改めて勉強し、プレリュード(前奏曲)という名前でオープンしたのが十数年前。当初はシャンソンが中心のコンサートも、最近ではみんなが参加できるゴスペルなども取り入れている。コンサートだけではなく、手作りランチも評判となっている。
 現在、コンサートに向けた企画で大忙しとのこと。今後も料理だけでなく音楽を通じて常連さんと一緒にいろいろな催しを開催していきたいと張り切っている。   

 

飲食業 「味へのこだわりを求めて」

 墨田区錦糸町で飲食店を経営するS社。フレンチ・ジンギスカン・ラーメンと全く違う種類の店を展開し、店舗の入れ替わりの激しい錦糸町で確実に業績を伸ばしている。
 以前から、店舗数を増やしていきたいという思いは強くあるが、大手飲食チェーンのような勢いで増やしていくことは出来ない。それならば、多少コストが上がっても各店舗の味の質を高めていくことで、リピーターも増えていくと社長は考えた。そのため、各店舗、味には相当なこだわりがある。
 中でも特に好調なラーメン店。化学調味料を一切使わないことにこだわっている。試行錯誤を重ねて作り上げた牡蠣ラーメンが大人気で常連客が後を絶たない。小さい子供にも安心して食べさせることが出来るため、家族連れで来る人もいる。最近ではテレビの取材依頼も来る程に話題になっている。
 社長は今後も様々な事業展開を考えている。どのようなこだわりが見られるのか、非常に楽しみだ。

 

● 七月申告企業を振り返って

 

てんがん表
 7月申告企業は99件(対象外業種、前年データのないものを除く)でした。7月申告企業を見ると統計を取り始めた中での最高の黒字割合となった昨年とほぼ同様の結果でした。
 帝国データバンクの景況調査による8月の動向は、世界的な金融市場の混乱に加え、公共事業の発注遅れや生産活動の弱含みにより小幅の悪化が見られた。今後の見通しとして、「年内は弱含みで推移するものの、景気対策の実施などで年明けから上向き傾向が予測される」とのこと。