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経営のヒント

てんがん鏡

八・九月の申告から    

(グループ風林火山)

 

サービス業 「夫婦二人三脚で」

 文京区でクリーニング取次店を営むM社。リーマンショック以降、売上が前年を下回る年が続いた。さらに近隣に新しいクリーニング店が2件開店し、半径500m内に4店がひしめくこととなる。フランチャイジーであるM社は、独自のセールを打ち出して対抗することなどもできず、非常に苦しい数年となった。しかしここ3年で、M社の売上は徐々に戻りつつある。
 「クリーニング業はクレーム業でもあるんだよ」と社長は語る。服の状態を見てどのような仕上がりになるか、分かりやすく、丁寧に説明をする。色々な加工を付けて料金が高くなれば、客足は遠のいてしまうし、最低料金のみでは思い通りの仕上がりにならないかも知れない。イメージを事前にお客さんと共有したうえで、必要な加工があればお勧めするようにしているのだという。
 できる限り社長と奥様がお店に立ち、お客様とのコミュニケーションを密にしてきたことが、近隣店舗の中で選ばれることに繋がったのではないだろうか。
 休みが少なくて「大変だけど、あと5年は頑張らないとね」と2人は笑う。

 

建設業 「建設業許可」

 埼玉県内で、土木工事業を請負うB社。
 取引先より建設業許可業種の追加を要請され、業務拡大の思いもあり、許可申請をして認可が下りた。しかし、その矢先に前社長が急逝してしまった。
 後を引き継いだ現社長は、建設業法に規定する経営管理責任者の要件を満たせなかったため、先だって追加の認可を受けた業種を取り消さなければならなくなった。
 その影響もあり、売上が減少し、会社を閉めることを考えたこともあった。しかしそんな苦しい時に従業員が力を合わせ現場の仕事だけでなく営業にも力を注ぎ頑張ってくれた。こうした会社一丸の努力の甲斐があって、要件の整った現在、業種の追加申請を再度行うことになった。
 今回のことを踏まえ、役員構成や資格取得の重要性を認識し、役員・従業員一緒になって会社をどのように継続させていくかを念頭に日々奮闘している。

 

8・9月申告企業

 

てんがん表


 8月申告企業は102件(対象外業種、前年データのないもの除く)でした。8月申告企業を見ると前年に比べ、黒字割合は微増でした。また、連続して赤字となった企業の件数の変化はありませんでしたが、連続黒字の企業数に増加がみられました。また、業種による偏りは見られませんでした。
 9月申告企業は88件でした。9月申告企業をみると、8月申告企業やここ数カ月の趨勢とは違い、赤字割合が増加に転じています。また、売上についても、前年比で縮小した企業数が増加しています。
 この統計データは決算結果を集計しているため、実際の景気動向に較べ、数値変化が遅く表れます。景気の転換による結果も含め、注視が必要です。


景気動向

 
帝国データバンク景気動向調査による今後の見通しとして、中国経済の先行きに対する不透明感や原油価格の上昇懸念、ならびに、人材不足による人件費の上昇などの悪材料と年明け以降の雇用者数の増大や次回の消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の見込みもあり、「一進一退で推移するとみられる」とのこと。