• 【東京・埼玉で税理士事務所をお探しの方へ。第一経理は中小企業の皆様に、身近でかけがえのないコンサルタントとして60年超の実績があります。】

経営のヒント

てんがん鏡

十月の申告から

(グループ風林火山)

 

製造業 「補助金で弾みをつける」

 玩具への印刷加工・販売を営むL社。今回、ものづくり・商業・サービス革新補助金(以降ものづくり補助金)へ申請し、採択された。
 ものづくり補助金とは、「ニーズに対応した、ものづくりの革新的な設備投資や試作品の開発の支援」が目的で対象経費の2/3が補助される。
 現在、手作業の加工工程の一部を機械化するための設備の開発がテーマでもある。これは10数年来、当社が思い描いてきたテーマである。生産性向上だけでなく、今後の高齢化社会を見据え、作業負荷の軽減に活かすことが目的である。
 申請にあたり、事業化のための検討や技術的課題の克服など、事業計画として考えに考え抜いた。一度は不採択だったが、あきらめずに再挑戦したことが今回の結果に結びついた。
 設備制作で技術的に克服しなければならない課題は山積するが、新年を迎え、今後の経営に弾みをつけたいと考えている。

 

サービス業 「時代のニーズにあった体制に変える」

 百貨店の展示やビックサイトなど展示会場で使用する広告宣伝用の什器の製作・設営を行っているY社。大手代理店からも受注があり、業績も順調だった。しかし、ここ数年は企業の広告宣伝費の抑制による内製化の影響を受け、業績が伸び悩んでいた。
 そこで外注に頼っていたロゴや企業名等を木材に直に印刷する技術を習得し、従来の什器製作と合わせて自社で対応できる体制を作った。
 これにより、コスト削減と時間の短縮を可能にするだけでなく、この効果は思っていた以上の結果を招いた。大手代理店や離れていた得意先の目に留まるなど、今年度は最盛期までは行かないものの、好調となった。
 その他にも、本業で出た廃材を利用したテーブル等のインテリア関連の新商品も手掛けるようになった。
 社長曰く「自社の体制を、顧客の要求に対応できるように変化していかなければ生き残れない。」と新商品の開発に更に力を入れようと取り組みに余念がない。

 

サービス業 「発想の転換で新規事業へ進出」

 新宿で中国語の教室を開いているR社。設立は2年前、徐々に売上も伸ばしてきている。現在のメインは教室での対面授業だ。マンツーマンによる授業スタイルは受講者の上達も早い。今後はスカイプなどインターネット環境を利用した授業スタイルも展開するとのこと。
 最近では中国に進出する企業も一般的となり、中国語教室のニーズが日々高まっている。仕事のみならず、観光での需要も高いことから、更なる事業の成長が期待できそうである。
 そこでR社は、新規事業を手がけ始めた。ホテルの従業員に対する中国語研修である。訪日中国人の数も増加しており、ホテルでは対応が不可欠になっている。        
 元々、社長が別会社で人材派遣を手がけていることから、相乗効果が見込めるR社に白羽の矢が立った。講師を派遣し、ホテル従業員への研修を行っている。まだまだ始まったばかりの事業であるが、今後の展開が楽しみである。

 

  十月申告企業を振り返って

 

てんがん表 10月申告企業は113件(対象外業種、前年データのないものを除く)でした。10月申告企業を見ると前年とほぼ同等の7割が黒字で、二期連続黒字の企業数も増えています。しかし、売上が伸びた企業数は減少に転じています。

 TDBによる景気動向調査によると、「燃料価格の低下で企業のコスト負担が和らいだが、国内景気はこう着状態となっている」とのこと。2016年度の今後の見通しとして、「企業業績が堅調なものの、国内外の経済情勢の先行きに不透明感が漂うなか、一進一退で推移していくとみられる」とのこと。