2025.12.10 労働時間管理の重要性

社長「先生、残業代はしっかり払ってやりたいんだ。でもさ、タイムカードを押してからダラダラ残ってる奴がいないか正直疑ってしまうんだよ。性善説でいきたいが、経営は甘くないだろう?」

社労士「社長、その葛藤よく分かります。だからこそ『客観的な記録』と『ルールの明確化』が重要なんです。曖昧な管理は、逆にサボる隙を与えてしまいます。正しい管理は、本当に頑張っている社員を守るためにあるんですよ」

社長「…頑張る奴を守る、か。なるほど、監視じゃなくて守るためか」

労働時間の適正な把握は、未払い残業代などの法的なリスク管理であると同時に、組織の生産性を高めるための第一歩です。

  1. 「客観的な記録」が基本です

かつてのような手書きや印鑑だけの出勤簿は、現在では認められにくくなっています。厚生労働省のガイドラインでも、原則としてタイムカード、ICカード、パソコンの使用時間記録など「客観的な記録」による把握が義務付けられています。これが曖昧だと、万が一の労務トラブルの際に会社側の主張が認められない可能性が高まります。

  1. ダラダラ残業を防ぐ「許可制」

社長が懸念される「付き合い残業」や「生活残業」を防ぐには、残業を「事前許可制」にすることが有効です。「なぜその残業が必要か」を明確にさせることで、社員のタイムマネジメント意識が向上し、結果として無駄な人件費の削減に繋がります。

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