創業期 1954年(昭和29年)

納税者の権利を守るために設立された第一経理

第二次世界大戦の終戦から9年後の1954年(昭和29年)1月、第一経理は東京都北区上十条に生まれました。
当時政府は、戦後復興のため大企業を優遇し、中小企業には強権的な税務調査や滞納に対する差し押さえを厳しく行うという不公平税制を強いていました。
そんな中、「われわれこそ納税者の権利の守り手になろう」と意気盛んな若者が集う会計事務所がありました。中央経理事務所です。
同じように徴税に対する自衛のために結成された中小の商工業者による組織である北区民主商工会からの依頼により、この中央経理から、20代の男女5名が集められ、第一経理は発足しました。
中央経理から初めて分離発展してできた事務所だということで「第一経理事務所」と名付けられました。
設立の年の11月、顧問先のお客様と共に、のちの一・一会となる不公平税制や税務調査対策の勉強会・懇親会を実施、12月には税務情報や事業経営に役立つ情報が知りたい、という要望に応えるため、第一経理ニュース創刊号を発行しました。

一・一会

設立から10ヶ月後の11月、顧問先のお客様と共に不公平税制や税務調査対策の勉強会・懇親会を実施。
第一経理は不公平な税制を示すグラフを作ったり、税務署の動向の報告や顧問先業者の経験交流になるようにと工夫をこらし、とても有意義な集まりとなりました。
この勉強会は大変好評で、毎年11月に開催することになります。
1957年(昭和32年)には初めて世話人がつくられ、総勢90人と盛会になりました。
1958年(昭和33年)の5回目の勉強会の時、お客様から第一経理の一と開催月11月の一を取って一・一会とすることが提案され、この名称が決まりました。

現在でも年1回の「定例一・一会」をはじめ、一・一会文化行事(年1回)、ゴルフ大会(年2回)、新春経済セミナーなど、会員である中小企業経営者の皆さまの情報交換、会員同士の交流と研鑽を図ることを目的に、さまざまな取り組みを行っています。
定例一・一会では各分野から講師をお招きして講演会等を行う他、節目の年では記念公演として交響楽団や有名アーティストによるトークショーやコンサートを行っています。
2018年(平成30年)の第65回定例一・一会では豪華アーティストによるジャズコンサートを開催しました。
コロナ禍で活動は休止やWeb開催としていましたが、2022年11月から対面でのでのイベントを再開しています。


定例一・一会

一・一会文化行事
東京湾ディナークルーズ

ゴルフ大会

新春経済セミナー

第一経理ニュース

1954年(昭和29年)12月、お客様の営業を守っていくためにお互いに知っておきたいことや、営業に関係する経済界や政治の動きなどを共有することを目的として第一経理ニュースが創刊されました。
創刊号は12月24日付で発行され、B4判のガリ版刷り、裏表の2ページでした。
その後体裁や発行間隔を変えながら通算758号(2023年春号)を数え、現在まで社員の手でつくり続けています。


第一経理ニュース創刊号

第一経理ニュース500号

第一経理ニュース600号

第一経理ニュース758号

1960年~1970年代

お客様と共に成長する第一経理

1963年(昭和38年)11月、第一経理創立10周年を迎えます。 社員も3倍に増え、また顧問先もどんどん増えていきました。
事務所も手狭になったので北区中十条に第一経理会館を設立し、事務所をそこに移しました。
1965年(昭和40年)11月には、第一経理ニュース100号目を発行。
そして1968年(昭和43年)8月には、第一経理の原点を明文化し『三つの信条』を決定します。 『三つの信条』は現在の『四つの経営理念』の前身となりました。
1970年(昭和45年)10月には中十条に鉄筋コンクリート4階建の新事務所が完成、 1973年(昭和48年)には第一経理創立20周年と合わせ、埼玉事務所を開設。
1974年(昭和49年)2月には、若手経営者の会の発足会がもたれました。 この会は『二・九会』と名付けられ、のちの『青経塾』へと発展していきました。

青経塾

1974年(昭和49年)年に若手経営者の勉強会『二・九会』が発足し、経営問題について活発な研修会と若い者同士の交流が盛んに行われていましたが、世代交代の時期を迎えるとこの会も休会となってしまいました。
しかし1994年(平成6年)、一・一会の青年経営者を対象とした勉強会が復活する運びとなりました。
この勉強会は『青年経営者塾(青経塾)』と名付けられ、以後は2~3か月に1回の割合で勉強会を開くこととし、若い経営者や青年創業者に参加を呼びかけています。
コロナ禍で青経塾の活動は休止していましたが、2022年から活動を再開し、年3回セミナーを開催しています。

2022年と2023年には以下のテーマでセミナーを行いました。
2022年度 第1回 『改正電子帳簿保存法』
2022年度 第2回 『今さら聞けない!?SNSの世界を学ぼう』
2022年度 第3回 『決算書の読み方 知っておきたい!キホンのキ』
2023年度 第1回 『どうなる︖どうする?インボイス制度』
2023年度 第2回 『プロが教える採用の極意』

1980年~1990年代

顧問先1000社突破!本社を池袋へ移転

1980年(昭和55年)顧問先が1000社を突破、1983年(昭和58年)には創立30周年を迎え、30周年記念誌として『汗、よろこび、明日へ』を発刊。
1987年(昭和62年)有限会社第一経理事務所から株式会社第一経理に組織変更、翌1988年(昭和63年)には本社を池袋(現本社)へ移転しました。
1994年(平成6年)、一時期中断していた若手経営者勉強会を再開し青経塾として再出発しました。

2000年代

企業経営のニーズに対応するワンストップを実現

2000年、創業当時から発行し続けていた第一経理ニュースは500号を突破しました。
2002年(平成14年)には、税理士法人第一経理を設立。また、企業経営をワンストップでご相談いただける体制作りを目指して司法書士法人第一法務を設立しました。
2003年(平成15年)に創立50周年を迎え、翌年50周年記念誌『共に歩む~第一経理の50年』を発刊しました。
2006年(平成18年)埼玉事務所をさいたま市中央区上落合から浦和区仲町に移転。
2018年(平成30年)には社会保険労務士法人 第一コンサルティングを、2019年(平成31年)には行政書士法人 第一パートナーズを設立し、企業経営のワンストップサービスが実現しました。

2023年 創立70周年!

これからも企業経営をフルサポートしていきます

第一経理には様々なお客様がいて、個性豊かな社員がいます。
お客様と担当社員が点と点でつながるのではなく、全社員でお客様と面でつながっていく。
第一経理グループのワンストップは部門の垣根を越えてお客様と社員がシームレスに交流し、共に学び、共に繁栄していくための仕組みです。
若い経営者が勉強会、交流会を通じ、経営のかじ取りについて学べる場を提供することも活動の目標のひとつ。
お客様同士の交流の場も設け、業種を超えてなんでも相談できる間柄になっていただく。
互いに励まし合い、知恵を出し合い、助け合っていくための取り組みを、第一経理の一・一会、青年経営者塾、第一経理ニュースが全力でサポートします。

第一経理 70年の歩み