DAIICHI KEIRI SEMINAR 第一経理ゼミナール
今回のテーマ
今さら聞けない！
DXって何だろう？
第一経理ゼミナールとは、
第一経理グループPR委員会メンバーが、
日々お客様と接する中でお聞きした、
お客様が今知りたいこと、気になることをクローズアップ。
解決のための本2冊をお客様に代わって
読み比べ + 勉強会を行い、ブックレビューします。
今回のテーマは「今さら聞けない！DXって何だろう？」。仕事をしていく上で、よく耳にするDXという言葉。「どうやらデジタル周りのことらしい」という、ぼんやりした理解しかできていなかった、第一経理ゼミナールのメンバーたちと、手始めに入門書を読んでみることに。今後は避けて通ることができないDXについて、一緒に学んでみましょう！
SBクリエイティブ株式会社 1,540円（税込）
『1冊目に読みたいDXの教科書』
「DX」とは何か？
現状から導入実例まで解説し、
これからの企業の在り方を考える
「DX」とは、もともと「デジタル技術が生活のあらゆる側面に変化を与え、リアル空間にデジタル技術が浸透することにより組織・個人・社会に起こる変化」と定義されていましたが、現在では「デジタル技術による環境の変化に対応することで競争力を向上し、中期的に企業価値を高める変革（企業のDX）」を中心に社会のDX・行政のDXと個々DXが組み合わさって社会をよりよくするものと変化しているそうです。
この本は、「DXとは何か」という基本や目的から解きほぐし、また、日本社会の現状や未来予測、実際に企業に導入するにあたっての心構え、実現のプロセス、導入の実例紹介などを、全般的に網羅し、解説しております。 DXがなぜ求められているのか、あらためて考えさせられるとともに、DXに関する問題について、組織内部で共通理解ができているかを確認するためには、有益な1冊であると思います。
古川さん／
椎名さんまとめ！
いいね！ DXの本来の意味を理解できた！
本書を読むまで、DXを本書でいう「オンラインシフト」のことと認識していました。 DXは単なるオンラインシフトとは異なり、デジタルやデータを活用してサービスの価値を見直したり、価値提供の仕組みを作るものだということが分かりました。
いいね！ AmazonのDXの進化が、私たちの生活を変えたという実例でわかりやすく
アマゾンといった巨大プラットフォームが出来て、私たちの生活がかなり便利になったのは確かです。朝の通勤中の電車の中で「あ、あれ買い忘れたからアマゾンで買っておこう！」と探せば、かなりの確率でアマゾンであれば揃っているし、早ければ当日中に手元に届くことも可能です。これを実現できたのも、アマゾンがDXを推進したからといっても過言ではないのかなと思います。（もちろんDXの推進だけでなく、物流の進化もあると思いますが‥）
まあまあ。 人員に余裕のある企業でないと実施できないか
「デジタル人材を社内で育成する」「DX推進チームを編成する」等、比較的人員に余裕のある企業向けの対策が掲載されている傾向にあるかもしれないです。
いいね！ 「DXごっこ」で終わってしまう危険性があることがわかりました！
DXは、ただ単にアナログ作業をデジタル化することではなく、デジタル化された社会を前提として、新たなサービス、価値を創出すること。企業のトップが実現したいことを明確化せずにDXを進めても「DXごっこ」で終わってしまいます。デジタル技術はあくまでツールであり、組織行動を変えなければDXは実現できない……第一経理にとっても耳の痛い話だと思いました。
まあまあ。 ITもDXも区別がつかなくても必要性が少しずつわかってくる
ITもDXも区別がよくわからず読みました。今回はただ頭から読んでいっても難しいものがあり、とにかく自分の会社をイメージしながら進めました。まずは本当に身の回りの小さなIT化から考えましたが、DXにおいてキーワードは変化、変革です。やっと理解したばかりのソフトを導入した作業の効率化など、自社のDXを考えると、跡形もなく意味のないものになる可能性もあることに気が付きました。これからは本当に未来を見ておかなくてはならないと感じました。そのような点でいえば、本書の後半には「未来予測とこれからの仕事」が書かれており参考になりました。
テーマのまとめ
DXの概要が理解できる
入門書に最適！
DXに興味があるけど何を学べばいいかわからないという方へのきっかけとしては、ちょうど良い難易度。DXの概要は理解でき、入門書としてはいいと思います。DXに直接携わっていない方でも、これから の組織や業務のあり方を考えたい方には、一読することをお勧めします。
宮野さんまとめ！
今回のひとこと
ご自身の会社の業界の先行き不安など考えている方は多いと思います。「少し何か変えていかなくてはならないな」程度では不十分だと思っている方も多いでしょう。一体どこまで掘り下げて変革しなくてはならないか分からない、と考えられている方にはお勧めになります。自社の環境を理解しておけば、考える切り口を与えてもらえます。